二胡運弓の中文自動翻訳など

 二胡のホームページをのぞいていたら中文の自動翻訳に出会った。興味本位で目を通すが意味がちんぷんかんぷん!例えば中文のタイトル『換弦和快弓』は「弦と速い弓を換える」というふうに翻訳されている。どうも機械的な翻訳では文の区切りや単語の認識が苦手なようです。(「換弦、和、快弓」と区切るのを「換、弦和快弓」と読み込んでいる)

 二胡を弾く人なら換弦とか快弓などの単語は知っているので和(~と)の意味さえ分かれば「換弦と快弓」だなーと察しがつきます。
 
自動翻訳の出来はこんな具合でしたが、原文は二胡初級者に色々と参考になることが具体的に書かれています。そこで少し長文ですがあえて全文和訳して紹介することにしました(試訳問責は凡爺)。
 なお折角の機会?なので、この記事の冒頭の部分だけ原文と自動翻訳文を併記しました。


二胡演奏教程
 (原文 http://www.chinamedley.com/jiaofang/2hu より)

1.『運弓』

(原文)
 『運弓是変換二胡音色、提示楽曲内容的主要手段之一。運弓時必須動作協調、手形自然、運行有軌道、走弓要主動。運弓要成一条直線。』

(自動翻訳)
 「運弓は胡弓音色を変換することで、楽曲内容の主要な手段の一つを張り出す。運弓時は動作は調和するべきで、手の形は自然で、運行には軌道があって、弓が主動性を求めることを歩く。運弓要は一条直線になる。」


(試訳)
  運弓は二胡の音色を変化させ、楽曲の内容を表現する主要手段の一つである。運弓では、動作は調和していて、手の形は自然に保たれ、弓の動きに軌道を持たせ、弓の動作は積極的でかつ、弓の軌跡が一直線になるようにしなければならない。(訳者注:この部分はやや抽象的な表現ですが、本文は具体的です)


(原文)
 『運弓是二胡演奏基本巧的一個重点訓練項目。二胡琴声的長、短、快、遅、軽、重、緩、急、乃至抑、楊、頓、挫、很大程度取決干運弓的右手。因此……』
(自動翻訳)
 「運弓が胡弓が基礎訓練を演奏することである1個は重点的に項目を訓練する。(以下省略)」


(試訳:全文)
  運弓は二胡演奏の基礎訓練のうち重要なトレーニングの一つである。二胡の音色の長短・速度・重み・テンポから、抑揚・小休止に至るまで、そのほとんどが右手にかかっている。そのため運弓は楽曲の内容を表現する主要手段の一つといえる。
  
 しかし初学者の中には運弓をあまり重視せず、二胡を弾くのは主に左手にかかっていると思い込んでいて、左手(指)がよく使えるようになれば、曲が弾けるようになると思っている。
  そのため彼らの運弓をみると、二の腕を腋の下にぴったり付けて、単純に腕先だけで、弓を左右に振り動かしている。あるいは腕先や手首は全く動かさず、ただ二の腕だけを大きく振り、弓をただ不規則に推したり引いたりしている。
  
 このような運弓法では、弓の動きが右手の局部運動だけに頼っているので、他の部分は緊張して硬直し、弓の動きがぶれて不安定になり、震えが発生(雑音)してしまう。
  そのため左手運指に、いかに熟練しても出てくる音は、ぼんやりしていて澄んだ音にはならない。

  二胡の音を優美で、調和された音にするには、右手の運弓動作が調和され、手の形は自然で、弓の動きに軌道があり、動作は積極的でなければならない。弓毛が弦を擦る力と弦の振動とが呼応すると、音は自然で滑らかなものとなる。

  弓の動きを“一直線”にさせることは簡単そうで実際はそう容易ではない。引き弓でいえば、正確な動作とは「二の腕は肩関節を軸として外側に軽く旋回するように動かし、肘をやや右側前方に動かして、腕先は二の腕の動きに合わせ、手首はそれにつれて右側に均等な速さで動かす。
  弓が徐々に移動するにつれ、弓毛が弦を擦る点と、弓を持つ点との距離が次第に広がり、手首も徐々に右側に突き出してきて、指も次第に伸びてくる」。
  こうすれば右手は、それぞれの部位が調和し弓を“一直線”に水平に引くことができるのである。

  推し弓では、弓を動かす順番は引き弓のちょうど反対になる。「二の腕を僅かに内側に旋回させ、肘は少し左前方に平行に移動させ、手首は二の腕と腕先の動きに合わせて、弓を右から左へと均等に動かしていく。推し弓が進むにつれ二の腕と腕先との角度は徐々に小さくなり(弓の右半分後ろは直角にして安定させる)、手首は徐々に伸びて、指も少しずつ湾曲していく。」

  表面上、推し弓、引き弓の動作はまるで手首と指の交互の屈伸動作のように見えるが、実際は右肩の関節、二の腕、肘、腕先、腕関節、手首、指などが連結(調和)した動作なのである。
                                       以上
  
  ここまで読み進められた方はお疲れ様でした! 原文はまだまだ「換弓」「換弦」「快弓」などについて、基本注意点が具体的に書かれていて、初級者には有益と思われますのでまた続きを紹介します。
                                       凡爺


続編 一部省略しましたが続編の和訳を続けます。もっともなことが書かれていますが疲れますね。これも初級者が通らなければならない道でしょうか!

『換弓』(推し弓、引き弓の方向転換)
(試訳)

 運弓のもう一つの要点は“換弓”である。換弓は弓の方向転換の動作だが、それは自然に滑らかに繋ぐだけでなく、音色や力の入れ具合との間に一定の対比があるようにしなければならない。

 そのためには、換弓の動作は積極的に行い、一つ一つの推し弓、引き弓の転換動作はゆとりのある、かつ事前準備のある動きでなければならない。
 具体的にいうと、弓がまだ水平に動いている時から、弓を動かしている右手全体が、これから出現する換弓のための準備を伴った動きにしなければいけない。換弓のとき、手首と指は腕先の動きに伴いながら、弓を自然にゆっくりと反転させる。もし換弓の動作が受身的になると、二胡の音色は空虚なものになってしまう。
 
(注:この「積極的に」とか「受身的」の意味が初級者、凡爺には分かりにくい。事前準備を伴った動きとは、例えの一つとして、次に出てくる音が長音符とか長いスラーの場合はそこで長弓が使えるように、前の音の段階で弓が弓先や弓根に来るようにするなどと思われる)


 換弓は一定のリズムをもっており、換弓しなければならない所で換弓しなかった場合、曲調も活力の乏しいものとなってしまう。
 また換弓すべきでない所で換弓を乱用すると、滑らかな旋律がバラバラなものとなってしまう。いずれも弦楽の効果を失ってしまうことになる。

 換弓動作を積極的に行うようにするには、頭の中に一定のリズム感があることが必要である。そして換弓の弓さばきにより一種のリズム感が生かされる。
 どの演奏者にも共通した習慣として、曲の始めは引き弓から始め、曲の終わりは推し弓で終わることが多い。
(凡爺注:一人で弾くときは推し弓でで終わろうが、引き弓だろうが気にしていなかったが、この文を読むとリズム感を養うには推し弓で終わらなければならないようだ)


『換弦と快弓』
(試訳)

 換弦(弦移動)は次の二つがある。一つは換弓(推し弓、引き弓)時の際に弦移動する方法であり、もう一つは弓を動かす過程で弦移動する方法である。
 この二つの方法とも、音を正確に出し、しかも弦から他の弦には自然に移らなくてはならない。初学者は換弦の動作を指先の力だけにたより、手首の力の使い方が弱いので、移動が受身的な状況になってしまう。
 弦移動の際、よく突然止まってしまう現象がでたり、或いは弦を叩いてしまうなど、特にテンポの速い曲の中では弦移動の欠点がよく現れてしまう。そのため手首と指先の力の相互関係は弦移動には非常に重要である。

 換弓、換弦のいずれにおいても、人差し指と親指が弓を持つところは固定して動いてはならない。弓を動かすとき右手全体が、弓を持つところを軸にして親指と人差し指がその軸を中心に扇形に旋回するように動かさなければならない。

 快弓はまずゆっくり弾く“慢弓”から練習し始めなければならない。慢弓の安定した、水平で真っ直ぐに弾く運弓ができてこそ、右手の各関連部分の筋肉が力の入れ具合や速さの微妙な動きをより深く記憶することができる。この基礎の上に立って快弓を練習すれば筋肉は速く弓を動かすことに徐々に慣れてくるので、一定のレベルまでマスターできたら更に加速して練習すればよい。

                       以上
「好好加油!」「不行!我覚得困!」、がんばって!いや~もう…     凡爺

この記事へのコメント

kaze凪
2007年05月31日 18:27
これは、勉強になります。
私の場合、運弓は、ある程度拉きこんだ曲のときは右肩がリラックスできて、その分、音色も落ち着くのですけど、音程を探しながら拉くときは、力が入るためか、雑音も多くなってます。今回の記事を参考にして、練習したいと思います。続編も期待しています。
凡爺
2007年06月02日 20:06
kaze凪さん
コメントありがとうございます。

少しかたい記事なのでどうかと思っていましたが
続編も近々アップロードします。

           

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