二胡数字譜の作り方(其の2)

 種類が豊富で手に入れやすいピアノやバイオリンの五線譜から、二胡の数字譜を作るお話の続きです。二胡初級者にとっては、何とも退屈そうなテーマですが、ゲーム感覚でのぞめば、それなりに面白い?ので一度、チャレンジされたらいかがでしょうか!

 カラオケ(トランスポーズボタン付き)や、音楽に詳しい人には、曲のキーの変換(移調)など何の造作もないことでしょう。でも五線譜など、とんと縁のなかったオジさんは色々な教則本をみても、さっぱりイメージが湧いてこない・・・。一方では懐メロや演歌などの五線譜を二胡の数字譜におとして弾いてみたい・・・。

 素人にも何か手だてはないものか、と思案している時に思い浮かんだのが昔の計算尺です。今の若い人たちは計算尺など見たことも聞いたこともない「しろもの」でしょうが、電卓が普及する前(昭和50年頃)までは、技術者にとっては必須の道具でした。
ともかくこれを使えば、対数やルートなどの色々な計算や換算が簡単にできる便利なスライド式の物差しでした。

 そこで、この簡便な計算尺を使うような感覚で、ピアノ五線譜から二胡数字譜への変換、或いはC調からF調などへの変換(移調)やキーの変更等々をする!これなら音楽音痴なオジさんでも何とかなりそうな感じがしてきました(なお計算尺が電卓に変わったように、楽譜の移調もパソコンのエクセルで演算させられることも分かりました。しかしパソコンなど味気ないですね!楽器は手で弾くものだし、譜面つくりも手作業ならイメージも湧いてくるのでは・・・)。

手作業(短冊式)による移調の手順
準備するもの:

① 先ず二胡の教則本をみて、各調のポジションと五線譜の対照表(表-2)をつくります。
  普通のポジション表と異なり、二胡で演奏できない低音域まで入れています。
  理由は低音域のある曲を、二胡で演奏できる中音域に移調する時に必要になるからで
  す。 (画像はいずれもクリックすれば拡大されます)
 
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② 五線譜(ハ長調)と二胡数字譜の換算表(表-3)を作ります。表-2とよく似ていますが、
  この表はポジション表でなく、各調の♯♭を折り込んだ音だけの関係をしめす表です。
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なお、表-2、-3はブログ画面の都合上、この大きさ(2オクターブ程度)にしましたが、更に高音域、低音域ともに同じパターンの繰り返しですから、皆さんがお作りになるときはもう少し音域を拡張した表の方がお勧めです。

③ 表-2を各調毎に、短冊状に切り取ります。なお表-2は写真用の厚手の印刷紙を使った
  方が、短冊の取り扱いがし易い。

     写真-1(各調別の短冊)
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 さて、表-2を眺め、五線譜と二胡の各調との関係が確認できればもう、表-2以外のどんな調でも怖くはありませんね。例えばE調や♭A調のピアノ五線譜が出てきても表-2の要領で作ればいいのです。(表-4)
 
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  二胡で弾くときはE調などで弾いたら、こんがらがってくるので、実際にはD調などよく使う調に変換して使うことになります。この作業も同じ手順でできます。

 表-2や表-4と関係のある、五線譜のルールを表-3に、まとめておきました。参考にしてください。
 
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 移調
 さて、準備が完了したので、短冊を使っての移調をしてみます。
移調の例
 
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 上の「かなりや」の曲は♭が二つ、つまり♭B調の曲です。赤字で書いたドレミは♯♭の調号に無関係に、基準とするハ長調のドレミです(固定ド)。このピアノ譜では第2小節の「わすれた」の部分(シ、ド)が低音なので、このままでは二胡で弾けません(二胡の内弦開放弦はレであり、これより低い音は弾けない)。そこで次の手順で移調します。

移調の手順
(1) 元のピアノ五線譜をハ長調のドレミで読み取ります。(下記の表-5)
(2) 表-3を使って(1)で読み取ったドレミに対応する各調(この例では♭B調)の
    数字譜を読み取ります。結果は(表-5)です。
(3) 表-2の短冊を写真2のよう、相性のいい位置にスライドして表-6を作ります。
        写真2(移調の操作)・・・画像クリックで拡大するとクリアーな画像になります。
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 この曲では、もっとも低い音はピアノ譜のシで、表-3を見れば♭B調の二胡演奏不可領域のドの音に相当します。そこで先ず♭B調の短冊のド(低音域の)の位置にもう一枚の♭B短冊のミ(♭B調の内弦開放弦)が来るように並べます。
 この二枚の短冊をみるとポジションがずれています。そこで写真2のようにもう一つスライドしてドとミが並ぶようにスライドさせるとポジションの相性が良くなります。

 ここでは♭B以外に、G調やD調も相性がいい位置に並べてみました。写真のような位置(移調)なら相性もよく(♯、♭不要)、G調、D調でも演奏できます。
 
 これらの操作で、演奏不可領域から演奏可能領域に移調し、尚かつ移調の程度を最小限にすることが出来ます(一番単純な移調は一オクターブ移動することですが、それでは移調のし過ぎで二胡の演奏が高音域に偏って弾きにくい)。上の例では、元の楽譜は♭B調でしたが、二胡ではG調かD調に移調するのが良いようです。
言葉での説明は、中々ややこしいのですが、実際に自分で短冊をスライドさせてみたら以外に簡単に要領がつかめます。上の移調の結果をまとめたものが表-6です。
 
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  さて、如何でしたでしょうか?お疲れさまでした! 表-2など作るのが面倒だと言う方は、本ブログの表をプリントアウトして作ってみられては!
 なお、ここはこうした方が良いとか、この部分の説明は分かりにくい等のコメントは、大歓迎です。
凡夫HY

この記事へのコメント

ロートル
2009年04月30日 21:15
大変参考になりました。私もピアノソロ用の五線譜から数字譜を自分用に作ったりしますが、♭は「ヘロホイニトハ」、♯は「トニイトロヘハ」と覚え、五線譜のハ長調の「ドレミファソラシド」を「ハニホヘトイロハ」と読み替えて各調におけるドの位置を探して決めています。たとえば♭が3つの場合は、「ヘロホ」まで唱えれば「ホ調」だということが分かります。次に五線譜上で「ホ長調」のドの位置は、「ハニホ」まで唱えて、ハ長調のミの位置だと分かります。 これでとりあえず数字化できます。 あとは最低音を見つけて、内弦開放時音程以上にあることを条件に本当の調を決めます。こんなのもあるよということでご紹介します。
凡爺
2009年05月03日 17:39
ロートルさま
コメントありがとうございます。五線譜つくりや変調も色々な工夫があるようですね!ロートルさまの方法をみて、こんな方法もあるのかと参考になりました。二胡についてのこのブログも大変長いこと休んでしまったので、ぼつぼつ再開せねばと思っています。またご意見をお聞かせ下さい。
ゴジゴン
2009年07月04日 15:44
二胡を始めて3ヶ月目です。
レッスンを受けながら練習していますが、
豊中二胡サークルは活動されていますか?
豊中に住んでいるので気になっていました。
凡爺
2009年07月04日 16:22
ゴシゴシさま
二胡を始めて3ヶ月目ですか!豊中に二胡愛好家が一人増え嬉しいですね。
豊中二胡サークルは、実は休眠状態ですが仲間がいれば趣味のサークルと
して活動していきたいと思っています。宜しければ下記のアドレスにメール下さい。
hiranoy@dream.com

Raymonddourf
2017年03月16日 07:03
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